平均年収が「おかしいな?」と感じたときの疑問を解消!平均値と中央値の違いも徹底解説!
平均年収ってよく耳にする言葉ですよね。
自分が働く業界や同年代の平均年収ってめっちゃ気になります。
ただ、
- 平均年収って上位数%が引き上げているのでは?
- そもそも平均と中央値の違いがわからない・・・
そんな疑問もあるかと思います。
この記事では、平均年収の考え方について解説したいと思います。
そもそも平均年収がおかしいと感じる部分
「平均年収よりも高いから結構稼いでるのかも!」「平均年収よりも低いからダメなのか。。」など平均年収ってひとつの基準みたいなところありますよね。
でも実は平均年収は、年収が高い層が全体を引き上げているので、平均年収は高く見えたりします。
なので、年収の中央値で比較する方がより現実味がありますね。
でも平均値?中央値?の違いがそもそもわからないことってないですか?
平均値と中央値の違い
簡単にいうと以下になります。
- 平均値とは、データの合計をデータの個数で、割った値
- 中央値とは、データを大きさ順に並べたときの、ちょうど真ん中になる値
です。
具体的にケース1とケース2で解説しますね。
平均値と中央値を3人の学生のテスト点数から算出すると、
平均値は、
3人の学生がいて、テストの点数が30 点、50 点、70 点のとき、平均値は「(30+50+70)÷3=50 点」
中央値は、
3人の学生がいて、テストの点数が30 点、50 点、70 点のとき、中央値は真ん中の人になるので50点
となるので、両者とも平均値と中央値は一緒の50点になりますね。
次はケース2を見てみましょう!
平均値と中央値を3人の学生のテスト点数から算出すると、
平均値は、
3人の学生がいて、テストの点数が30 点、40 点、80 点のとき、平均値は「(30+40+80)÷3=50 点」
中央値は、
3人の学生がいて、テストの点数が30 点、40 点、80 点のとき、中央値は真ん中の人になるので40点
平均値は「50点」となり、中央値は「40点」ということになります。
このように、平均値の場合は他の値と比べて極端に高い(もしくは低い)値があることによって、影
響を受けます。
中央値の場合は、真ん中の値となるため、そのような影響は受けません。
平均で考えると実態と捉えにくい
平均年収で考えると、
平均年収が極端に高い人がいた場合、低い人も存在するため、高い人が平均を引き上げているということです。
平均年収500万円の企業という口コミがあったときに、管理職の人が800万円もらっていて、事務や総務が300万円、400万円の可能性があるということです。
3人の年収が、300万円、400万円、800万円のとき、平均年収は「(300+400+800)÷3=500万円」
なので、平均でみると給与が高いな!と思うかもしれませんが、実態は300万円~400万円の人が多いみたいになるわけですね。
平均値と合わせて中央値をみるべき
「自分の年収が平均を超えていないから低いのかダメだな。。」ということではなく、中央値もしっかりとみましょう。
国税庁が出している平均年収データとかは、多くの年収データの中に高額年収のデータを必ず含むため、平均年収は、年収中央値よりも高くなります。
では次は、日本の平均年収についてもみていきたいと思います。
日本の平均年収と中央値
日本の平均年収は、国税庁が発表しており以下のようになりますね。
給与所得者数は、5,270万人で、その平均年収は「443万円」
男性→3,061万人/平均給与545万円|女性→2,209万人/平均給与302万円
出典:国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」
では中央値はどのくらいでしょうか。
中央値は以下のようになり、年収の90%程度で推移していると考えられます。
中央値は、「399万円」
男性→490万円|女性→271万円
※男女の中央値については、0.9掛けにより推定値
出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査の概況」「毎月勤労統計調査 令和3年9月分結果」「毎月勤労統計調査 令和4年2月分結果」
このように平均年収の数値よりも中央値を確認すると、より現実味を帯びた数値になりますよね。
平均年収が「おかしい?」と感じたときは中央値を抑えよう!
平均年収は高く見えているため、しっかりと中央値も確認することが重要です。
先ほどの平均年収と中央値ですが、
- 平均年収:443万円(男性→545万円|女性→302万円)
- 年収中央値:399万円(男性→490万円|女性→271万円)
全世代の平均値と中央値になるので、20-30代の方などはこれよりも低い年収の可能性がありますが、ご安心ください。
日本の年功序列の企業体質は、まだまだ変わらないことが多いので、年齢が上がると自ずと平均値があがっていきます。
年代別にまとめたこちら記事もありますので、気になる方は確認してみてください。
年収を上げるための3つの方法
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職業別や企業別の平均年収は以下の記事にまとめていますので、就職や転職の企業研究お役立てください。